親亡き後の「障がい者」の将来が不安

外には出てこない「身内の悩み」


「終活セミナ―」の受講者からの相談です。

70代のご夫婦には2人の姉妹がおられ、長女は結婚していますが、次女は30年ほど精神の病に侵され、ここ10年は病院生活で一度も自宅に戻っていないとのことです。
両親が高齢になり、この二人の娘の将来について何を準備しておいたらよいか?という相談です。
自分たちの「終活の最大テーマです」と切実な悩みを打ち明けられました。
今年の1月、頼りにしていた長女から「私はあなたたちと縁を切ります。頼らないで!」という電話があり、なおさら悩みが深くなっているとのことでした。

名古屋市内の交通の便もよく見晴らしの良い分譲マンションに夫婦仲良く住んでいる姿は「何の悩みもない」と外からは見えます。
家庭には一つや二つの悩みがあるものなのですね。

次女の病気の発端は「中学生時代のいじめ」だったようです。『頭の良い子どもさんだった』と同席した友人はいいます。

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そんな相談をしているさなかに、私の親族内の子どもが「多発性骨髄腫」になって、家庭看護になったとの連絡が入ってきました。
50代になる甥っ子です。
両親はともに80歳代に入り、「やっと跡継ぎができて、ゆっくり」と考えていたところだったのですが…。
相談内容はどこまで在宅ケアが続けられるか?
今後の介護・医療制度や病院での看とりついて、どんなケアが考えられるかということでした。

私からは「看護疲れでの家庭崩壊を避けてください」ということです。

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今ある制度を利用して病気と闘う子供を支え、看護者が決して無理をせず、適切な時期に施設や療養型の病院を選択する準備をしておくことが大切ですと伝えました。

「身内でも悩みは外には出てこない」のです。

出てきたときは「遅い」という現実に直面します。
早め早めの相談にのれることを心掛けたいものです。

親亡き後の「障がい者」の将来は不安ばかりです。
自分の意思を表現できなくなった障害を持つ子どもの為には、その意思を尊重して代弁してもらえる後見人を選任しておくことをお勧めします。

親がやれることは、思いついたら早めに手を打ちましょう。

理事 立木勝義
(「終活」コ―ディネータ―)

https://yui-station.org/

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