身元保証人や後見人も職務にあらず
先日、高齢のご夫婦との契約を結びました。
説明で一番の難題はご自分の最期のあり方をどう考えるか、というリビング・ウィル(終末期の医療・ケアについての意思表明書)についてです。
初対面で最初の契約説明の場で「万一の場合」や「終活」についてお話しするのはどうかと思います。
判断力が低下したり、難聴で他人の話が聞き取りづらい高齢者には、
『認知症が重くなると、歩行やのみ込み等が難しくなり、転倒による骨折や、誤嚥性肺炎などをよく起こします。』
こうした命に関わる身体状態がすすむ時点で、延命にこだわることなく、その後の人生の質を考え、最善の医療・ケアを考えるお気持ちはありませんか?などと長々と説明するのはいかがなものかといつも悩んでいます。
成年後見人といえども「医療行為への同意権」がないと解釈されている現状で、とりわけ終末医療について「延命措置」の判断を求められる場合があるので、リビング・ウィルや手術・輸血などへの同意書は、本人の意向の尊重をし代理署名は慎重に行うべきものと考えます。
終末期医療「事前に意思表示を」看とり講演会を取り組む自治体の活動に関心がよせられています。

当法人の「終活セミナ―in長久手」(6月28日)、「終活セミナーin春日井」(7月26日)、「終活セミナーin日進市」(8月2日)も、その一助となれればと取り組みを強めています。
理事・立木勝義
http://yui-station.org/
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