病気見舞いと「多死社会」について

6人兄弟の三番目の兄が病気となり「体力が落ちた。寿命かも知れない」との連絡を受けて
9月29日台風24号が接近する前にお見舞いに行ってきました。

思ったより元気な様子で安心しました。
兄弟が集まると話題はいつも「伊勢湾台風」と「病気がちだった両親」のことです。

昭和21年に父親が病死。
女手一つで6人の子供を育てた母親の生き方や昭和34年の伊勢湾台風で一家離散の状態となったこと等話題は尽きません。
三男宅での一時(いっとき)の兄弟会も仏に仕えるお坊さんの三男の言葉、

「いずれ人間は死を迎える。肉体は消えても魂を遺すこと。だから魂を磨きなさい」
「財産は残さずとも、生き方を遺したい」で閉められました。

わが兄弟も80代が4人となり、うち2人は独居です。
世にいわれる「多死社会」へ入っていると認識しています。

「多死社会」とは、2016年の数字で出生数(97.7万人)より死亡数(130.8万人)が上回る社会をいいます。

「多死社会」の課題として独居高齢者が625万人と急増して社会的孤立問題が表面化しています。

20181001.jpg

前白鷗大学客員教授・川本聡氏によると国や地方自治体は高齢者が健やかに暮らし爽やかに死を迎えられるよう、
医療・介護、福祉、年金、雇用制度など整える必要がある。
と述べられています。

孤立する高齢者を福祉の面で支えることができる権利擁護活動はますます重要になってきていると痛感しています。

理事・立木勝義

seesaa_profile_iconhttps://yui-station.org/

この記事へのコメント