最期のあり方を考える
先週に続いて終末医療について考えます。
11月25日の日曜日に利用者さんの「家族代行」として施設の家族会総会に出席しました。
会長、施設長あいさつ、活動報告と新役員の承認というお決まりの議事の進行でしたが、所員さんからの特別報告の「看とりについて」は、最期を迎える利用者さんとの接し方として参考になりました。

まず「看とり」についての定義は
①住みなれた場で最期を迎えたい。
②延命治療を希望しないことです。
そして、施設の介護職員や看護師の方は看とりケアとして、医師の判断を前提に「回復見込みがない」「医療機関での対応が薄い」「終末期を施設で過ごすことを希望」を実現するために努めている。
その看とりケアの方法として
○食事、入浴、排泄方法
○居室の環境整備 思い出の写真をお部屋に・・・・
○苦痛軽減への配慮
口腔ケア、更衣、体位交換
施設職員は毎日朝一番に利用者さんの顔を見て、次の機会に変化(呼吸状態、声かけへの反応、目力など)をつかむ努力をしている。
利用者さんのお気持ちを大切にして心穏やかな生活が続けられるように気を使っておられる様子がよくわかりました。
こんな施設でお世話になりたいと思うのは私ばかりではないと思いました。
自分の最期のあり方を考える取り組みは各地で始まっています。
終末期医療への希望を本人が書きこむ「事前指示書」を配っている自治体も生まれています。(2018/6/23付 中日新聞)
エンディングノートや事前指示書は、遺言書と違って法的な拘束力はないのですが、人工呼吸器や胃ろうなど延命措置の希望の有無や最期を迎えたい場所を書き示すことは、遺された家族にとっても安心できるものです。
理事・立木勝義
https://yui-station.org/
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