今年を振り返って…「保育」と「介護」

高齢者が安心できる社会を


昨日のクリスマスイブは一日中孫の世話をして過ごしました。
孫は男の子で3歳と4ケ月です。
今年の正月の日誌には「自分の名前が言える」「家族の名前も言えるようになった」とのメモがあります。
子どもの成長の速さには驚きです。

同じ正月の4日に仕事始めとともに利用者さんの「緊急の通院支援」のため半日以上病院で拘束されているとの記述があります。
この利用者さんはその後も入退院を繰り返して、日に日に体力を消耗している様子です。

「保育は楽しいが、介護は辛い」ということを聞いたことがあります。
「保育」は毎日やれることが増えていく楽しみがあります。
わが孫を見ているとよくわかります。
言葉を覚えていく、新聞広告で車のカタログを見たあとに外に出て、走っている車の名前を「プリウスだ!」「タントだよ」と当てます。
その成長に関心と感動の毎日です。

「介護」は毎日「やれないことが増えていく」という辛さです。
物覚えが悪くなったり、足元がふらついたりの回数が増えていきます。外出も減り人間関係も希薄となります。

辛くなるばかりです。

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世間では「介護疲れ」の事件や「老人ホームの虐待」という悲惨なことが繰り返されています。
介護現場での人手不足も深刻です。
保育とまではいかないまでも「介護が楽しくなる」社会は実現できないのでしょうか?

人は誰も年老いていき、いろんな能力が低下していきます。
誰かに支えてもらう年齢がきます。
そんなとき「安心」して生活できる社会を築いていけば「老後も、介護も楽しい」となるはずです。

高齢者が安心できる社会とは、介護現場で働く人たちの労働条件を良くすることや国民年金でも入所可能な廉価な老人ホームを地域に構築することに国の予算を使ってもらいたいと思うのは私だけでしょうか?

そんなことを思う年の瀬です。

理事・立木勝義

https://yui-station.org/

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