今日3・11 忘れてはいけない記憶

1日1日、大切にした生き方を


今日は3・11です。東日本大震災の日です。
私にとっても忘れることのできない日です。

いまから8年前の今日、愛知県海部市の介護事業所の依頼で「後見制度と権利擁護」の講義を担当していた時に大きな揺れを感じて、参加者が全員室外に飛び出していき講義が中断したことを覚えています。
一瞬にして、大切な家族や作り上げてきたものを失うという現実。
津波の恐ろしさは分かりませんが、何もかもなくなってしまうのだ「1日1日を大切にしないといけない」と感じたのはその時です。

私は当時、何かをしておこうと考えて、原発被災犬の里親になるために4月16日に福島まで支援物資を積んで走って行きました。
そして「福太郎」と「元次郎」(のちに「マル」と判明)の2匹の犬と出会ったのです。
人としてやさしく生きようと思い始めた時期です。

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法律事務所に退職を申し出て、高齢者の権利擁護の活動を本格的に始めたきっかけは、3・11東日本大震災なのです。
忘れられない記憶です。

その後の東北3県の現状がマスコミなどで報道されています。
いまも自宅に帰れず、避難生活を余儀なくされている方が5万人以上。
災害公営住宅で孤立を深める住民が増えていて、「孤独死」が42市町村で55人(中日新聞3.11朝刊)という。
高齢化率は全国平均の12%を大きく上回って28%だそうです。

3月10日夜のNHKの番組「終の住みかというけれど…」の放送では、
「外に出れば金がかかるし、テレビをつければ電気代もかかる」と言い、部屋で横になっているだけの生活を続けている一人暮らしの方の事を放映していました。

辛い話です。

家を失い、家族を失った人たちに、もっと人にやさしい制度、「災害ケースマネージメント」等の育成をする自治体も出ていますが、もっと行政がやれることがあるのではないかと思いました。

地域の支えの一つである自治会活動も「個人情報」の壁で個々の家庭まで入り込めず、救える命も救えないという現実。
制度を柔軟に運用するという段階に来ているのでは・・・と問題を投げかけていました。

個人情報保護法の運用は、私たちの権利擁護支援議業務でも法律の壁で情報が十分共有されず、支援が中途半端になるケースがあります。
一考を要する段階にきていると痛感しています。
理事・立木勝義
(「終活」コ―ディネータ―)

https://yui-station.org/

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