終活の一つ「通帳はまとめておきましょう!」
利用者さん(以下、Aさんという)の預金通帳の再発行手続き支援のお話です。

今年夏に身元保証委任契約を締結したAさんは、2つの金融機関との取引履歴がありました。
紹介先からの引き継ぎ書類では一通の預金通帳と印鑑、別の銀行(B銀行という)のキャッシュカードがあったので、
ご本人にお聞きすると「B銀行との取引は最近ないので残高もないはずだ」との認識でしたが、念のためカードの残高を確認すると5万円程度の残金が存在することが判明。
その後2ケ月経過して再度、B銀行にて残高確認すると10万円ちかくに増えていることが分かりました。
Aさんが忘れているだけで「何かの入金」があるはずということで、B銀行の窓口に相談に出かけました。
銀行では事情を理解いただき、印鑑と通帳の喪失届、取引変更届(住所変更)、と共通印鑑届と証書(通帳)受取書の4通の書類を事前に本人宛に郵送していただきました。
その郵送された書類を本人からお預かりして、明日にも本人とともにB銀行の新規取引支店に訪問することにしました。
その際に必要な書類として、この手続きの保証人となる私の実印(当然に印鑑登録証明書を添))を持参して訪問することになります。
「預金の再発行」という簡単な実務でも事前に印鑑証明書の取寄せや本人の送迎に車椅子対応の「介護タクシー」の手配、関係先への事前連絡等(本人の外出許可などを含む)を行う必要があります。

簡単なようですが意外と手間のかかることなのです。
高齢になったら、心掛けたいのが通帳と印鑑の管理をしっかり行うこと。
少し「物忘れ」など心配になったら、頼りにする人に大事なことを伝えておくことです。
私は終活セミナ―の講座で皆さんにお話しするのが「相続などで大変な手数がかかるので預金通帳は3冊ぐらいにまとめておきましょう」と言っております。
さて、皆さんは、今、何冊の預金通帳をお持ちですか?
一度確かめてみてください。
理事・立木勝義
(「終活」コーディネーター)
(「終活」コーディネーター)
https://yui-station.org/
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