いつ!施設入所を決めるか?

緊急支援の発生で考えること 


日曜日の朝6時過ぎに緊急電話が鳴りました。
利用者さん(以下、Aさんという)から「胸が痛いので病院に連れて行ってほしい」との訴えでした。
Aさんは心臓に疾患があり3回の心筋梗塞で入院歴があります。
急いで着替えをしてAさん宅へ向かいました。
ご本人に救急車の要請を指示しておいたので救急車も到着していました。

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それからが大変な時間がかかります。

まず、搬送先の受け入れ病院の選定に約30分余を要し、救急搬送が始まります。
救急外来窓口で「保険証」を提出し、Aさんの検査結果を待つことになります。

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午前8時過ぎに医師から2回目の血液検査及び心電図検査をおこなうと知らされ、待つこと1時間。
Aさんの病名は「狭心症」で心筋梗塞の一歩手前の症状とのこと。
今後カテーテル検査と手術が必要で入院となることが決まりました。

この間、Aさんから「万一のときに頼みたいことがあります」といわれる。
お世話になった方へのお礼の話や葬儀はお任せしたいのでよろしくとのこと。
また、お骨は「弟と一緒の永代供養墓に納めてほしい」などです。

やっと入院支援が終わったのは午前12時すぎでした。

もともとAさんは一人暮らしに不安が出ていて、施設探しの相談に入っていたところでした。
しかし、利用料金や施設のサービス内容を心配され決めかねていた事例です。
いつ、施設入所を勧めるのか?権利擁護団体として適切な時期はなかなか難しい問題です。

また、「万が一」のときの相談もこちらからは「いつ遺言書をかきますか?」「残ったおカネはどうされたいですか?」とはなかなか聞けない話です。

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緊急支援が発生するたびに、そのひとに合う支援の在り方を考えさせられる一日でした。

理事・立木勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

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