介護者が病気発症で、緊急契約

少子高齢化のしわ寄せ多数


先週は緊急で2件の身元保証の契約依頼がありました。
少子高齢化と同居率低下の現実を痛感させられた一週間でした。

3月9日の月曜日のことです。
緊急入院された利用者さんの支援の途中に一本の電話が入りました。
あるケアマネさんから「奥さんを介護していた夫(以下、Aさんという)が病気入院され、ご長男が困っておられます」という内容でした。

緊急時に対応するのがわが法人の使命です。
午後4時にはAさんの長男の相談に応じることができました。

相談内容は80歳代の高齢夫婦で、2人の子供がいますがいずれも東京暮らしとのこと。Aさんは認知症の妻の介護をしておられました。
ところがAさんが病気入院となってしまい奥さんの介護ができなくなり困難が発生することになりました。

長男の方たちは、まず母親を施設入所(ショートステイ)させましたが、病院より父親の緊急時の対応について「保証人をつけてほしい」との要請もあり、保証人と緊急時の対応を当法人に依頼したいという内容でした。

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3月12日の木曜日は病院の医療相談室からでした。
「前日に入院された方の親族の協力が得られない。身元保証の相談を」
とのこと。

この方(以下、Bさんという)は、夫と死別後一人暮らしです。
子どもはなく、親族も「従姉弟の嫁」に連絡ができるという程度で親族の縁が薄れてしまっている方でした。

救急車で入院したため保険証や預金通帳も自宅に置いたままの状態です。
従姉弟の嫁も協力的でなく電話番号も云わないという、寂しい関係です。

なんとか病院のソーシャルワーカーや地域包括支援センターとも連携してBさんの権利を擁護するようにしたいと考えています。

2つの事例は少子高齢化の現実的課題と親族関係の希薄さを浮き彫りにするものです。
縁が薄くなっている社会にあって、我が法人が少しでも縁のあった皆様の心を癒やしながらお役に立てることを喜びとしてがんばりたいと思っています。

理事・立木勝義
(「終活」コーディネーター)


http://yui-station.org/

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