障害をもつ子と高齢母親の支援

地域ケア会議に参加して…


病気入院中の80代の母親と精神疾患の既往のある40代の娘さんの事例です。

母親は3月中旬から腰痛のため入院中で2日後に退院予定。
娘さんは統合失調症で自己管理が不安定となっている方です。

母親の留守中の家賃の支払いや電気代の利用料が振込みできずに電気の供給が止まっているとのこと。
収入は母親の月5万円の年金のみですが、現在は娘さんの預貯金があるために保護費が停止となっています。

12日の午後に区役所の会議室にて、保健センター、地域包括、区役所福祉係、障害者基幹支援相談支援センター、受け入れ予定の施設責任者と結福祉ステーションが集まり「地域ケア会議」で、母と娘の支援の在り方を相談しました。
母親は退院しても娘との同居を拒否、施設探しが必要となります。
ただし、資力がないので、娘さんとの世帯分離による生活保護申請が前提となります。この場合、本人名義のアパートの賃貸借契約を解消することが前提です。

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14日、ご本人と面会して身元保証契約の説明をさせていただきました。
また、娘さんは母親名義の賃貸借住宅に住み続ける場合は「名義変更」が求められます。
早速に管理会社と連絡を取ると「精神疾患の方のアパート契約は民間の保証会社も付きません」との回答があり、新たに賃貸住宅を契約できないことが分かりました。

この方のケースは古くから長い賃貸借契約の実績があるので「オーナーさんの意向を確認」していただくことになりました。

今週には母親の退院支援と措置入所に近い支援(行政が担当)をすること。
娘さんとの面会で「信頼関係が構築できるかどうか?」という厳しい課題が投げかけられています。

理事・立木勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

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