認知症の方の支援、むずかしさ痛感

一週間で5回の緊急出動!


先週の火曜日(5月26日)の早朝、病院からの一報で目を覚ます。

利用者80歳代(以下、Aという)の一人暮らしの女性が自分で救急車を呼んで搬送され、病院から「保証人さん、何も異常なく診察を終えましたので、迎えに来てください」とのことでした。
Aさんはこのところ急激に認知がすすんでいるようで、私の顔を見て「私が呼んだの?」という状態となっていました。

ことはこれで済まなかった一週間です。

同じ火曜日の夜、再びAさんが近くの病院に担ぎ込まれたとの連絡あって急遽お迎えに行くことになりました。
この時も特に体調には問題なく帰宅しました。

28日木曜日の夜8時過ぎ、またも「救急車で病院へ運ばれた」との連絡があり緊急支援。

続いて、31日の日曜日夜7時30分すぎに病院から連絡あり、緊急支援!
楽しみにしている大河ドラマ「麒麟がくる」も見ないまま病院へ走ることに。

Aさんの認知症による問題行動はこれで終わりません。
6月1日月曜日午前7時すぎに、またまた病院から連絡があり「救急搬送されたが特に問題ない」とのことで、今回も迎えに行くことになりました。

119.jpg

私は講演会で認知症の話をするときに「認知症は病気なのですから、粘り強く援助を」と語っていましたが…。
さすがの私も、ここまで続くと「もう堪忍してください」という気持ちでした。
ご本人も「ご迷惑をおかけしますね」といわれる姿見ると、少し悲しい気持ちになりました。

お金のないAさんの支援について、介護事業所のケアマネの方や行政(保護課)、かかりつけのお医者さんと相談して「措置入所」のお願いをしました。
関係するみなさんもやっとAさんの認知症の深刻な状態を理解され、問題は山積ですが様々な制度を使って施設入所ができるようになり、やっと方向性が出てほっとしました。

2025年には700万人(高齢者の5人に1人)が認知症となる社会が迫っています。
頼れる親族もない一人暮らしの認知症患者はだれが支えるのでしょうか?
そんな時に役立つ権利擁護団体として結福祉ステーションが存在できるよう基盤をつくっておきたいと決意しています。

代表理事 立木 勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

この記事へのコメント