「余命2ケ月の宣告」どおりのお別れ

年金請求など死後の整理に直面して…


5月下旬、ご夫婦の相談がありました。
夫婦ともに80代で子どもがなく「いわゆる老々介護」世帯です。
夫のAさんはガンの末期で「余命2、3ケ月」の宣告を受け、入院中ですが療養型病院へ転院の日がせまっているという、妻のBさんは最近物忘れがひどくなり、金銭管理に不安が出て財産の状態が分からなくなっているとのこと。

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Aさんの転院及び緩和病棟への希望を提出したい。
また、病院代等の債務の整理も支援してほしい。
Bさんの支援は、Aさん亡き後は「一人暮らしは困難」と思われるので施設入所をすすめていくとのことでした。

Aさんの債務は病院代の他、家賃の滞納が数年分棚上げになっており、金融業者からの借金もあるなど負債額が膨らむばかりでした。
反対に貴重な債権である生命保険会社への「入院費の請求」も失念していて未請求のままなど問題山積でした。
そんな状況の下、Aさんは6月末に緩和病棟に入院ができ、Bさんも老人施設入所前の入院期間が終わった7月下旬にAさんが亡くなりました。
死後について親族調査など何も準備ができずにいたので、早速、顧問先の社会保険労務士と連絡をとり、年金請求に関する手続きを依頼することにしました。

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Bさんから委任状を受け取り、戸籍謄本、住民票と除票、所得証明書等の取り寄せ、Aさんの死亡診断書、年金証書と請求者(この場合はBさん)の預金通帳写しを揃える必要があります。

年金の請求だけでも大変ですね。

このあとは、借家の片付けと借金の整理などが残っています。
親族がいてもコロナで身動きとれず大変です。

みなさん!死後の後始末をお願いするためにも財産関係の必要書類は整理しておくことをお勧めします。
そんなことに気付いた活動報告です。

代表理事 立木 勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

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