40年間の人間的繋がりをうめる
なんとなくテレビのスイッチを入れると「洞窟おじさん」壮絶人生を4回連続で放映するというので、ついつい見てしまい、午後9時~11時半過ぎまでテレビに釘付けとなりました。
2015年にNHKのBSプレミアムでドラマとして放送されたものの再放送でした。
主人公は親の虐待から逃れ13歳で家出、43年間のサバイバル生活を送ったという驚きの実話のドラマ化です。
人を信じることができず「洞窟」や川などで路上生活を続け、いまでいう養護施設に入所することになるという内容でした。
エンディングで主人公が相談員に対して「あんたは最期まで逃げなかったね」「人生って面白いね」という言葉が胸に響きました。

実は先週の金曜日、沖縄出身の80代の男性(以下、Aさんという)の身元保証の説明をした際、Aさんの経歴が「40年間以上身寄りなし」の生活を続けていたとのことが頭をよぎったのです。
Aさんは現在リハビリ病院を出て介護施設に入所のための身元保証を探していました。
5人兄弟で中学の時の窃盗で逮捕され、小年院生活。
40歳ごろに名古屋に来てタクシーの運転士や警備会社に勤めていて脳梗塞を発症、働くことが困難となり独身寮を出て路上生活のときに社会的保護を受けている方です。
現時点では年金は受給しておらず、年金の有無もわかりません。
20年前後は働いていたと思われるのに年金はゼロなのか?と思います。
これから正式に契約ができたら年金の有無を調べたりしてAさんの権利擁護をすすめていきたいと思っています。
そして、Aさんが安心して生活できるように支えていきたいと思っています。
Aさんが「洞窟おじさん」のように、人を「信頼」して頼ってくれるようにしていきたいものです。
Aさん「40年間の人間的つながり」の回復めざして…。
代表理事 立木 勝義
(「終活」コーディネーター)
(「終活」コーディネーター)
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