1年ぶりの「権利擁護講義」と生活保護申請

コロナ禍で多人数での開催回避続く


先週の木曜日の夜、ある団体からの「公開セミナー」の講師依頼があり参加しました。
コロナ禍で大規模な会場での多人数の開催ができず、いわゆる「3密」を避けての開催でした。

「誰もが安心した豊かな生活を送るために」との演題でしたが十分な準備ができず、参加者の期待にお応えできなかったのではないかと反省しています。

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当法人も「終活セミナー」が開催できずに1年が過ぎようとしています。
コロナ禍での終活準備の啓蒙活動の在り方を検討する必要に迫られていると痛感しております。


翌日の金曜日、久しぶりに「生活保護」の申請に立ち会いました。
利用者さん(以下、Aさん)は今年3月、病気のため働き続けることができず、勤めていた建設会社を「解雇」された方です。
少しばかりの退職金でアパートを探し、必要最小限度の生活必需品を手配して生活をはじめました。

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Aさんは60歳前で年金もなく、失業手当(150日分×約5000円/日))で生活を始めましたが7月になって入院しました。
そのためハローワークに就職活動を報告せず、失業手当が止まり困窮することになりました。
その後、障病手当で何とか持ち直しましたが、この11月で預貯金が底を突く状態となりました。
そこで、Aさんと一緒に役所に行き生活保護申請の手続きを行いました。
準備していくものとして、印鑑、自動車免許証、預金通帳、国民健康保険証、失業給付関係の書類一式と未払いとなっている請求書関係類などが必要でした。

本日24日に現場調査を受け12月から生活保護受給となる予定です。

Aさんは頼りにする親族もなく、厳しい寒さとも闘いながら年の瀬を迎えることになります。
Aさんが少しでも「安心して」生活が送れることを支援したいものです。

とても「豊かな生活を」とはいえませんが…。

代表理事 立木 勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

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