誤嚥性肺炎で入院、延命医療の判断は?

在宅に不安な方の支援について


9月末から12月にかけて利用者さんが相次いで誤嚥性肺炎で入院しました。
Aさんは70歳になったばかりの独居男性です。
8月過ぎに住宅型有料老人ホームで暮らしていましたが、11月末に発熱で病院に搬送されました。原因は誤嚥性肺炎でした。
誤嚥性肺炎は食べ物を経口より摂取する際の嚥下(飲み込むこと)の能力が低下して肺に食べ物が落ち込んで発熱する病気です。
こうなってしまうと入院後も食事が取れず、点滴で水分の補給を受けて改善を待つ状態になります。
この状態が進行すると栄養補給の方法として経鼻、胃ろう、カテーテル留置などの栄養法の検討が必要となります。
Aさんは医師との面談で「肺炎がおさまったら栄養法を選択してほしい」と確認され、Aさん本人の意思で「カーポート型点滴での栄養法」(正式には、埋め込み型中心静脈栄養カテーテル留置という)を希望されたので手術をうけることになりました。

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もう一人(Bさん)は80歳代半ばの男性で妻との暮らしを続けていました。
今年9月下旬に発熱により救急搬送されて2ケ月が経過。
病院からは「誤嚥性肺炎も収まり療養型の病院」への退院がもとめられて12月3日に別の病院に転院しました。
近くに住む息子さんは仕事が忙しく十分な医師の説明を受けることもできず、あれこれと心配しておられます。
「もう少し元気になって自宅にもどれるように」との希望を強くもっています。
しかし、Bさんは脳梗塞の後遺症などもありリハビリの気力がなく挑戦しません。
食欲もなくなっています。
車椅子移乗も困難となるなど体力の低下は明らかです。
自分で食事を摂ることもできなくなってきています。
親族から今後の栄養法摂取について相談があり、医師からの説明をお聞きして親族内で「延命医療」を含めて判断してもらうようにお願いしました。
自宅での生活も困難となることが予想されるため、施設探しをお手伝いすることを検討しています。

家族の有無に関わらず、必ず訪れる死に対し、本人の意思を確認した上で、家族でできるだけ早く心構えを共有しておくこと。

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家族のない方は契約時に『リビングウィル(生前の意思)』の大切さを痛感する毎日です。

代表理事 立木 勝義
(「終活」コーディネーター)

https://yui-station.org/

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