万が一の時は、市内の実兄に連絡して欲しい、残余財産は「別れた息子にわたしてほしい」、亡くなった時は宗派の墓に納骨してほしい、と望んでおられた利用者さん(以下、Aさん8代男性)の死後事務の支援で「納骨」にでかけました。
久しぶりに公共交通での移動です、乗り換えを含めて約2時間で墓所へ到着。
管理事務所で遺骨と火葬許可証を提出、1万円余の手数料支払った後、墓石彫刻を申し込む。
個人名彫刻代として3万円が必要でした。
すべてはおカネが必要となる現実に直面する。

それにしても広大な土地にびっくりでした。
ゴルフ場がすっぽり収まるぐらいの公園墓地です。
九州出身のAさんの墓参りはどなたがみえるのだろうか…。
Aさんは3年前に養護型の老人ホームから介護度が3以上となり特別養護老人ホームに入所の際に当法人との身元保証委任契約を締結しました。
Aさんの元気なうちに相続人調査をしたところ、50年以上前に離別した子どもの居場所について判明したので、結果をAさんに伝えると「分かった、有難う」とおっしゃっていました。
「すぐに連絡しましょうか?」と申し出たが「今はいいよ」といい、少し我慢されていたのではと思います。
「孫が結婚したそうだ」と施設のヘルパーさんに話をしていたとのこと。
少しは喜んでもらえたのかと思います。

そんなAさんが体調をくずして昨年末から入院治療中でした。
早速に親族に手紙を書き、実情を伝えたところご返事がありました。
お父さん(Aさんのこと)は嚥下力が低下して経鼻栄養での生活を続けておられるので、万が一のときのお気持ちをお聞きしておきました。
新年になって体力が落ち、Aさんは1月22日に逝去されました。
たった3年弱のお付き合いでしたが、Aさんの終末に少しはお役に立てたのか考えさせられた「納骨」支援でした。
代表理事 立木 勝義
(終活コーディネーター)
(終活コーディネーター)
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