決め切れずに「空き家」状態が続く
この1ケ月、体調が思わしくなく月曜日に発信したかった「事例報告」ができませんでした。
6月の初旬から利用者さん(Aさん・男性90歳)が転倒入院後に「腎不全」で生死をさまよっておられたことも少し影響しています。
その間、2回目のコロナワクチンを接種して2週間経過して、やっと落ち着きましたので報告します。
Aさんは奥様を亡くしたのち、ひとり暮らしを続けていましたが、今回で4回目の入院となり自立生活が今後難しくなりそうです。
Aさんは子どももなく妹さんがいるだけなのですが、自分名義の土地と建物があり、以前から「施設入所を決めたら家は売りに出そう」と言っておられましたが、その判断ができない状態に陥っています。
Aさんにもしものことがあった場合は相続財産として引き継がれることになりますが、その場合の手続きの複雑さは予測できます。
不動産の売却時期はいつがよいのか、難しい問題です。

利用者のBさんは90を超えて、長男に先立たれました。
Bさんは少し判断力が低下しているため、相続財産の受理が難しく後見制度を利用することになりました。
現在、離れて暮らしていたBさんの二男が後見申立をおこなっています。
Bさんにも3年近く放置されたままの土地建物があります。
1年に一回草刈りや庭木の伐採を行っていますが、ご近所からは「火災がでたら心配」との声も聞かれます。

野村総合研究所の2019年から14年後の予測では「空き家率30%超えの推移予測」だそうです。
新聞広告で週刊ポストの一面に「実家を早く処分して」との見出しも飛び込んできました。
当法人を利用されている方々の中にも「空き家」状態で不動産が「放置」されている方が複数おられます。
思い切って不動産を売って老後の資金に活用をと勧めていますがなかなかご理解をいただけないのが現状です。
ご自分の財産はご自分で活用することを推奨したいと思います。
代表理事 立木 勝義
(終活コーディネーター)
(終活コーディネーター)
https://yui-station.org/
この記事へのコメント