Aさんは身元保証委任契約後3年近く全くの支援の必要のない方で、1~2ケ月に一回の電話での様子確認だけの利用者さんでした。
ところが8月中旬になってAさんの様子が変だと知人から連絡が入りました。
周辺の人たちが「待ち合わせ場所に来ていない」「電話に出なくなった」「お釣りを間違えることがある」など異変に気がつき始め、「何もないから大丈夫」とセルフネグレクト(介入拒否)の態度をとるAさんをやっとのこと病院の受診に漕ぎつけたとのことです。
診断の結果は、左前頭葉の梗塞と右側に脳腫瘍があり出血の跡も、物忘れの原因は脳管を圧迫している為の症状ではなかとの疑いで大きな病院で再検査・治療が必要とのことでした。
本日、紹介状を持参して大病院の「脳神経外科」に。

医師の質問は、まず「あなたの名前を云ってください」から始まりました。
Aさんは○○○子ですとはっきり受け答えしていましたが、「お年はいくつですか?」には、曖昧な返事となる。
「自分の病気について何かお聞きですか?」「困っていることはないですか?」
Aさん「病気のことは聞いていない」「物事の整理がつかなくなった」と訴える。
入院して詳しく検査する必要があるとの説明にも「通院ではだめなのか」とダダをこねていました。
「病気の状況は一週間単位で進行するケースがある」ことや「一人暮らしでは危険」と医師から説明を約30分。
やっとのことで入院することになりました。

2021年9月21日は、認知症への理解を呼びかける「世界アルツハイマーデ―」として名古屋市役所本庁舎などが認知症への支援を象徴するオレンジ色の光でライトアップされたとの記事を見ました。
65歳以上の高齢者の4人に一人は認知症患者かその予備軍で700万人を超えているといわれています。
また、65歳以下の若年性認知症の人は、国内で約3万6000人いるといわれています。(中日新聞9月16日付)
Aさん急変に認知症を皆で支えることの重要性がますます増している時代となったと痛感します。
代表理事 立木 勝義
(終活コーディネーター)
(終活コーディネーター)
https://yui-station.org/
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