コロナ禍「余命1年」の面会厳禁

本日10月19日、衆院選が公示されました。コロナ禍の社会生活の再構築が争点の一つとなっています。
各政党の主張をよく見極めて投票に行きたいものです。

昨日は利用者さん(以下、Aさんという)の脳腫瘍の検査結果と治療方針について医師からの説明に立ち会いました。
結果は最悪のもので、脳腫瘍の中でもっとも生存率が低い(5年以内生存率10%)「膠芽腫」とのことです。

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医師によれば治療方針として
①放射線治療
②抗がん剤の投与
③手術
の三つの方法が考えられるとのこと。

ただし、手術は身体への負担が大きく機能低下などが出るので効果が期待できない。
したがって①と②の併用で治療を開始するのでご本人の同意と身元保証人の署名をすることになりました。

Aさんは判断能力が低下しているのか「うつろな目」で説明を受けておられました。
自分の名前がはっきりとは書けなかったのですが、どうにか署名されました。
治療は3週間ほどで第一クールが終了するとのこと。
この効果を見て次の段階に進むということです。

どんな状況になるのか不安です。

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私はAさんに判断力が残っている間にお見舞いを希望する友人への連絡をしました。
Aさんが今年の6月まで毎月一回、旧友との飲食を楽しんでいた「居酒屋」のご夫婦が心配しているのです。
病院にも特別な配慮をお願いしたのですが、病院側から「コロナ禍で親族と身元保証人さん以外は面会禁止」とのつれない返事となりました。
「余命数カ月」という患者さんへの面会を遮断する理不尽な態度はどうなのだろう?コロナが憎いと思いました。
Aさんに刺激を与える意味や生きる勇気を持ってもらうためにも、親しい友人との面会は有効だと思うのですが・・・。
コロナが落ち着いて普通の生活が取り戻せるようになることを期待する日となりました。

代表理事 立木 勝義
 (終活コーディネーター)

https://yui-station.org/

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