今週の月曜日6月27日、病院のケースワーカーから「先日、支援業務の依頼の相談をした方が急死されました」「依頼を中止」させていただきますとのこと。
この相談者(77歳・男性独居)とは21日に初めて対面。
病院に5月末に入院、治療中とのことでした。
高齢の姉がキーパーソンだったが緊急時の対応が難しいので相談することになった事例です。
本人からは終末の支援も頼みたいとの意思を確認していた矢先の出来事でした。

2例目は当法人とは3年以上の支援活動を行っていた方です。
重い糖尿病で週3日の透析に通い永い闘病生活の結果、満62歳で亡くなりました。
青森県出身で生前「青森へ帰りたい」との希望でしたが、かなえることができないまま逝去されました。
事前に親族には連絡を取り、葬儀一切を当法人で行い(コロナ禍で親族は参列できず)、ご遺骨を青森にお送りすることにしました。
先日、親族より「お位牌と遺骨を受け取りました。ありがとうございました」とのお礼の電話がありました。
たとえささやかでもお見送りの行事を滞りなく済ませることができて良かったと思います。

もう一つの事例は70代前半の女性の死です。
昨年の秋にガンが発見され「余命1年から2年」との宣告を受けていた方です。
単身で生活されており、それなりの資産が残っていた方です。
兄弟も近くに居るのですが「それぞれ自由に」という感じの兄弟でした。
5月中旬に医師から親族に通知があり、「この夏を越せないかも…」とのお話を同席してお聞きしました。
医師の診断通り夏直前の6月中頃に息をひきとられました。
早朝4時に施設から「心肺停止、死亡確認にお越しください。」との連絡を受けて駆けつけました。
穏やかなお顔でした。
こころの中で「お疲れ様」とお別れの言葉を送りました。
自宅にもどったのは午前7時前でした。
親族に連絡して葬儀の相談とおもいましたが、親族の方がすべて執り行うことになりました。
「家族葬」でしが、故人は生前、社会活動が旺盛な方でしたのでお見舞いの問い合わせが多く寄せられました。
故人の活躍がしのばれる光景を拝見しました。

人の死はいろいろな形で迎えることになります。故人を見送る形もいろいろです。
亡くなる直前まで、ご本人が希望する「何か」に応えられたのか、疑問がのこる月でした。
代表理事 立木 勝義
(終活コーディネーター)
https://yui-station.org/
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